2016.12.18
感想:魔法使いプリキュア!第45話「想いは時を越えて…!友情のかたち!」
今回のエピソード、クシィ(ドクロクシー)本人は回想シーン以外では登場しませんでした。
本人は亡くなっていますが、彼が遺した闇の魔法、その本、彼との過去の思い出に支えられた人達を通じて、クシィという人物が描かれていたのだと思います。あと、ドクロクシー人形。
みらい、リコ、はーちゃんに水晶が話したクシーと校長の過去の友情は、既に終わってしまった過去の出来事です。
クシーが遺した闇の魔法の本を探し、その害が広がることを防がんとする校長は、ナシマホウ界で何故かバッティさんと遭遇。
主君を失ったバッティは人畜無害な抜け殻となっていましたが、校長の言う通り、その真面目な性格はクシィに似ているのかもしれません。
そんな校長達の前に、スパルダ、ガメッツを引き連れて現れたオルーバさん。
わざわざ闇の魔法の真相・役割を教えてくれました。
デウスマストの眷属がマザーラパーパに封印される際、オルーバは咄嗟にある情報を世界にばら撒いて潜ませたそうです。
それらの情報を1つにまとめ上げると、人の力でも世界を覆い尽くす負の力を生み出せるとかで、つまりはデウスマストの眷属を復活させるための仕掛けだったわけです。
いつか来る災いに対抗する力を求めるクシィは、研究の中で意図せずにその情報を集めて闇の魔法として完成させました。
闇の魔法の勢力はオルーバの仕掛けによって誕生したものであり、災いに対抗しようとするクシーの努力は、かえってその災いを導くことに利用されてしまっていたという、なかなか酷い話。
ついでにキュアフェリーチェがマザーラパーパの力を継ぐ存在であることまで教えてくれたオルーバ。
そちらは予想のついていた話ではありますが、ペラペラと喋ってくれるこの不用意さは、きっと自身のムホーの力への過信から来たものでしょう。
警戒心の無いオルーバの隙を突いて、スパルダがクシーの闇の魔法の本を奪取します。
彼女はオルーバに従うふりをして、闇の世界を作るためのチャンスを狙っていたのでした。
ドクロクシー一味はそれぞれ性格が異なるので、バッティの様に失意に沈む人物もいれば、彼女の様に諦めない人物もいる。それは1つの強みではないでしょうか。
しかしオルーバに瞬く間に本を取り返され、圧倒的な力の差で退けられるスパルダ。
プリキュアを煽る敵が酷い目にあうのはよくあることですが、オルーバはドクロクシーの手下達を見て、彼らの存在が自分達のためのものだったとあざ笑います。本当に賢い奴は、わざわざ挑発的な態度なんてしないと思うんですがね。
・
スパルダ、ガメッツをあっさり元の動物の姿に戻すと、リンクルストーンの力を利用したドンヨクバールでプリキュア達との戦いに臨もうとするオルーバ。
一方、一連の経緯を見ていたバッティの前には、あのドクロクシー人形と、その周囲を這うヤモリが現れます。
因みに場所は空の上。
人形を出現させたのは、ドクロクシーの魔力というより、きっと彼の復活を目指したヤモーの執念ではなかったでしょうか。
魔法の本質は願いなので、ただのヤモリに戻っても、ヤモーだった時の想いの力によるものだったと思います。
病的にも思えたヤモーのドクロクシー復活のための努力が、ここに来て意味を成すところが嬉しかった。
ヤモー、ガメッツ、スパルダは既に動物に戻りましたが、最後に残ったバッティが、彼らとドクロクシー人形を使ってヨクバール(EDロールによるとモットヨクバール)を生み出してオルーバに戦いを挑みます。
この戦いは、彼らの信じた生き方を否定させないためのものでしょうか。
あくまで魔法の力を見下すオルーバは、闇の魔法の欠点として、そこに含まれる人の心の弱さや迷いを挙げました。
土台はオルーバのばら撒いた情報ですが、それを闇の魔法として完成させたのはクシーの研究だったので、そこには人間クシィの個性が反映されていた。だからムホーの力の再現は不完全に終わってしまったのです。
フェリーチェが指摘する通り心には弱さや迷いの他に、強さや一途な想いがあり、そこから生まれる「魔法」には、ムホーとは異なる強さが生まれるのです。
手下たちのドクロクシーへの一途な忠誠心が生んだモットヨクバールは、オルーバが純粋なムホーの力から生み出したドンヨクバールを撃破します。災いに対抗せんとして禁断の闇の魔法の研究に手を染めてしまったクシィの想いが、紆余曲折の末に一つの形に結実したと言えるのかもしれません。
残されたオルーバの方は、プリキュア達のオーバーザレインボーによって倒されます。(意外とあっさり)
しかし彼は消滅する前に、その力を闇の魔法の本に込めることで、闇を世界に解き放ちました。
オルーバとクシィという相反する狙いを持った両者によって生み出された闇の魔法は終わり無き混沌をもたらすのか、それともそれを防ぐ力となるのか。
終盤に来てこれまでの物語が複雑に絡みあうこの展開は、とても楽しいです。どういう結末に繋がるのか、楽しみで仕方ありません。
魔法つかいプリキュアの後半が始まった時のストーリーがどう転ぶか全然分からなかった感じがどんどん晴れていき、期待通り、いや期待以上の展開です。
まほプリ第22話感想
終わりなき混沌を防ぐための戦いがどの様に決着するか分かりませんが、今回バッティが倒されずに生き残ったことは、きっと最後の戦いに繋がるだろうと思います。
校長は、オルーバから取り戻した闇の魔法の本に目を通します。
その本の書き出しは、彼の友人へのメッセージが書かれていました。
来るべき災いに抗う力を求めて禁断の闇の魔法の研究に手を染めた彼は、友人からそのことを反対されたそうです。
しかし、闇の魔法の研究に友人を巻き込みたくなかった彼は、それで良かったと思っていたとのこと。
長い時が掛かったとはいえ、校長が親友の想いを知ることが出来て良かった。
この時、校長は涙ながらに「クシィ、お前はどこまで真面目な奴なんだ。馬鹿野郎。」と言っていました。
人の指摘で気付きましたが、普段語尾が「~~じゃ」という老人であることを感じさせる校長が、旧友を想う時、その心が若い時に戻っていたことを思わせる語尾。最初は気付かなかったものの、いい演出だったと思います。
それでは、今回の感想はここまでです。
本人は亡くなっていますが、彼が遺した闇の魔法、その本、彼との過去の思い出に支えられた人達を通じて、クシィという人物が描かれていたのだと思います。あと、ドクロクシー人形。
みらい、リコ、はーちゃんに水晶が話したクシーと校長の過去の友情は、既に終わってしまった過去の出来事です。
クシーが遺した闇の魔法の本を探し、その害が広がることを防がんとする校長は、ナシマホウ界で何故かバッティさんと遭遇。
主君を失ったバッティは人畜無害な抜け殻となっていましたが、校長の言う通り、その真面目な性格はクシィに似ているのかもしれません。
そんな校長達の前に、スパルダ、ガメッツを引き連れて現れたオルーバさん。
わざわざ闇の魔法の真相・役割を教えてくれました。
デウスマストの眷属がマザーラパーパに封印される際、オルーバは咄嗟にある情報を世界にばら撒いて潜ませたそうです。
それらの情報を1つにまとめ上げると、人の力でも世界を覆い尽くす負の力を生み出せるとかで、つまりはデウスマストの眷属を復活させるための仕掛けだったわけです。
いつか来る災いに対抗する力を求めるクシィは、研究の中で意図せずにその情報を集めて闇の魔法として完成させました。
闇の魔法の勢力はオルーバの仕掛けによって誕生したものであり、災いに対抗しようとするクシーの努力は、かえってその災いを導くことに利用されてしまっていたという、なかなか酷い話。
ついでにキュアフェリーチェがマザーラパーパの力を継ぐ存在であることまで教えてくれたオルーバ。
そちらは予想のついていた話ではありますが、ペラペラと喋ってくれるこの不用意さは、きっと自身のムホーの力への過信から来たものでしょう。
警戒心の無いオルーバの隙を突いて、スパルダがクシーの闇の魔法の本を奪取します。
彼女はオルーバに従うふりをして、闇の世界を作るためのチャンスを狙っていたのでした。
ドクロクシー一味はそれぞれ性格が異なるので、バッティの様に失意に沈む人物もいれば、彼女の様に諦めない人物もいる。それは1つの強みではないでしょうか。
しかしオルーバに瞬く間に本を取り返され、圧倒的な力の差で退けられるスパルダ。
プリキュアを煽る敵が酷い目にあうのはよくあることですが、オルーバはドクロクシーの手下達を見て、彼らの存在が自分達のためのものだったとあざ笑います。本当に賢い奴は、わざわざ挑発的な態度なんてしないと思うんですがね。
・
スパルダ、ガメッツをあっさり元の動物の姿に戻すと、リンクルストーンの力を利用したドンヨクバールでプリキュア達との戦いに臨もうとするオルーバ。
一方、一連の経緯を見ていたバッティの前には、あのドクロクシー人形と、その周囲を這うヤモリが現れます。
因みに場所は空の上。
人形を出現させたのは、ドクロクシーの魔力というより、きっと彼の復活を目指したヤモーの執念ではなかったでしょうか。
魔法の本質は願いなので、ただのヤモリに戻っても、ヤモーだった時の想いの力によるものだったと思います。
病的にも思えたヤモーのドクロクシー復活のための努力が、ここに来て意味を成すところが嬉しかった。
ヤモー、ガメッツ、スパルダは既に動物に戻りましたが、最後に残ったバッティが、彼らとドクロクシー人形を使ってヨクバール(EDロールによるとモットヨクバール)を生み出してオルーバに戦いを挑みます。
この戦いは、彼らの信じた生き方を否定させないためのものでしょうか。
あくまで魔法の力を見下すオルーバは、闇の魔法の欠点として、そこに含まれる人の心の弱さや迷いを挙げました。
土台はオルーバのばら撒いた情報ですが、それを闇の魔法として完成させたのはクシーの研究だったので、そこには人間クシィの個性が反映されていた。だからムホーの力の再現は不完全に終わってしまったのです。
フェリーチェが指摘する通り心には弱さや迷いの他に、強さや一途な想いがあり、そこから生まれる「魔法」には、ムホーとは異なる強さが生まれるのです。
手下たちのドクロクシーへの一途な忠誠心が生んだモットヨクバールは、オルーバが純粋なムホーの力から生み出したドンヨクバールを撃破します。災いに対抗せんとして禁断の闇の魔法の研究に手を染めてしまったクシィの想いが、紆余曲折の末に一つの形に結実したと言えるのかもしれません。
残されたオルーバの方は、プリキュア達のオーバーザレインボーによって倒されます。(意外とあっさり)
しかし彼は消滅する前に、その力を闇の魔法の本に込めることで、闇を世界に解き放ちました。
オルーバとクシィという相反する狙いを持った両者によって生み出された闇の魔法は終わり無き混沌をもたらすのか、それともそれを防ぐ力となるのか。
終盤に来てこれまでの物語が複雑に絡みあうこの展開は、とても楽しいです。どういう結末に繋がるのか、楽しみで仕方ありません。
魔法つかいプリキュアの後半が始まった時のストーリーがどう転ぶか全然分からなかった感じがどんどん晴れていき、期待通り、いや期待以上の展開です。
まほプリ第22話感想
終わりなき混沌を防ぐための戦いがどの様に決着するか分かりませんが、今回バッティが倒されずに生き残ったことは、きっと最後の戦いに繋がるだろうと思います。
校長は、オルーバから取り戻した闇の魔法の本に目を通します。
その本の書き出しは、彼の友人へのメッセージが書かれていました。
来るべき災いに抗う力を求めて禁断の闇の魔法の研究に手を染めた彼は、友人からそのことを反対されたそうです。
しかし、闇の魔法の研究に友人を巻き込みたくなかった彼は、それで良かったと思っていたとのこと。
長い時が掛かったとはいえ、校長が親友の想いを知ることが出来て良かった。
この時、校長は涙ながらに「クシィ、お前はどこまで真面目な奴なんだ。馬鹿野郎。」と言っていました。
人の指摘で気付きましたが、普段語尾が「~~じゃ」という老人であることを感じさせる校長が、旧友を想う時、その心が若い時に戻っていたことを思わせる語尾。最初は気付かなかったものの、いい演出だったと思います。
それでは、今回の感想はここまでです。
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No title
オルーバが二段変身?した時はもう少し頑張るかな?と思ったのですが時間の為かあっさりしすぎでした(笑)
まあ、最後につながるような伏線を張ってくれたから良しとしますか。
ちなみに ガメッツさんの声優さんは今やっている戦隊モノでも力押しするキャラを演じています。
今までの変身では対処できなさそうなので、もう一回の変身が出ると予想してます。
まあ、最後につながるような伏線を張ってくれたから良しとしますか。
ちなみに ガメッツさんの声優さんは今やっている戦隊モノでも力押しするキャラを演じています。
今までの変身では対処できなさそうなので、もう一回の変身が出ると予想してます。
No title
ファンファンさん コメントありがとうございます。
ラブーやシャーキンスも含め、ムホーの勢力はあっさりやられますね。
オルーバが復活させた他の眷属はあんなんですし、後はもうベニーギョさんに期待するしか。
ラブーやシャーキンスも含め、ムホーの勢力はあっさりやられますね。
オルーバが復活させた他の眷属はあんなんですし、後はもうベニーギョさんに期待するしか。
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