舞台挨拶感想:映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!思い出のミルフィーユ!

    トレビアーン

    プリアラの秋の単独映画、公開初日の10/28に豊洲で声優の方々の舞台挨拶付き上映を観てきました。
    今回はとても面白かった映画自体の感想や、舞台挨拶の様子などを簡単に書きたいと思います。

    登壇者は以下の6名でした。(敬称略)

    キュアホイップ/宇佐美いちか役:美山加恋
    キュアカスタード/有栖川ひまり役:福原遥
    キュアジェラート/立神あおい役:村中知
    キュアマカロン/琴爪ゆかり役:藤田咲
    キュアショコラ/剣城あきら役:森なな子
    キュアショコラ/キラ星シエル・キラリン役:水瀬いのり



    <今年の映画観賞>

    ここ数年のプリキュア映画公開初日では、深夜に京都で最速上映を観て、その後関西のプリキュアファンの方々とのプリカラオフに参加してフレッシュプリキュアの曲を入れ、始発か2本目の新幹線で東京移動して舞台挨拶上映を観る流れが続いていました。

    しかし今年の春に東京に転勤となったことで京都は諦め、前日金曜日に出張が入ったこともあって最速上映自体も見送って翌日ゆっくり舞台挨拶付き上映を観賞することにしました。

    また公開初日にED主題歌を歌われている宮本佳那子さんのラジオ(レインボータウンFM)観覧が出来るということで、舞台挨拶の梯子もせずにラジオ観覧から豊洲での映画・舞台挨拶観賞1回に留めました。

    <宮本佳那子さんラジオ生放送観覧>

    ラジオの方は木場のスタジオを屋外から観覧する形式で、天気は生憎の雨となり少し環境は厳しかったものの、宮本佳那子さんご本人を至近距離で見ながらラジオを聞ける貴重な機会となりました。

    もちろん時期が時期なのでアラモードED曲を番組中で流して貰えたのですが、ご本人が目の前に居らっしゃるのにCD音源の歌を聴くのも不思議な感じでしたね。

    トークでは宮本さんが、かつて自身が演じられていたドキドキ!プリキュアのキュアソードを紹介される際、言葉はうろ覚えですが「キュアソードは初めはクールな感じだったけど、だんだんと仲間が出来ていって」という様な表現をされていたのが印象に残っています。「初めはクールで…」という語り出しに少し不安を感じてしまいましたが(笑)。

    因みに宮本さんのブログにブースでの写真が載っています。
    隣に座られている宮本さんと服の色が被り気味な女性は、まだ14歳(!)だというアイドルの里仲菜月さんです。
    生で見ると滅茶苦茶可愛かったですよ。そりゃアイドルにもなる訳だ。世の中には可愛い子がいるものです。

    宮本佳那子さんブログ「かをる★のミュージックどん丼79.2」

    <映画感想>[ネタバレあるかも]

    そしてラジオ観覧後にダッシュで豊洲に行き、いよいよプリキュアアラモードの秋の映画を観賞しました。

    私としては素直に面白いと思える作品でしたし、心に引っ掛かる部分も残ったビターな要素も良かったと思います。
    ただ隣の席の女の子は途中で飽きてしまったらしく、「もう見ない」などと言い出して母親らしき人に抱き着いてしまっていたのはちょっと残念でした。
    別に作品の面白さがどうこうということではなく、ただの子供の忍耐力の問題だったのだろうとは思いますが、舞台挨拶でもほとんど声優の方々の登壇された舞台を見ていなかったのは勿体無かった気がします。まあ子供だから仕方ないとしか言いようが無いですけどね。

    ところで作中ではプリキュア(たしかジェラートとカスタード)が敵に体当たりをかますシーンがあったのですが、あれは肉弾戦にカウントされないんですかね。どうでも良いですね。

    プリキュアが6人も登場する作品ながら、ストーリーの中心はシエルとその師匠であるジャン=ピエール・ジルベルスタイン、そしてジャン=ピエールと行動を共にする妖精(実はパティシエの幽霊)のクックの3人が軸になったものでした。

    天才パティシエと呼ばれるシエルが修行時代に大きな影響を受けた天才パティシエであるジャン=ピエール・ジルベルスタイン。
    カラスの襲撃を避け、暗闇でも心の目でスイーツを作れるその才能の描写は、ある種の料理漫画を彷彿とさせます。

    技能はともかく、スイーツ作りそれ自体にしか興味が無く、他人の評価を一顧だにしないその情熱は真の芸術家を思わせる人物像でした。

    対してクックに利用されて道を誤った師匠に語り掛けるシエルの、“自分は仲間を作れたことが良かったし、あたなにも勧める。でもそれを押し付けはしない”という趣旨の言葉に、社会性の欠如した人間への正しい向き合い方が示されていたようにも感じました。

    天才に限らず、他人に理解できない感性の持ち主はいるものです。例えば大人なのにプリキュアを好き好んで観る人とか。
    「仲間を作ることが良いことだ」という発想も誰にでも適用出来る事実だと思いがちですが、人それぞれの生き方や価値観、感性への押し付けまでは踏み込まない。そういう優しさが社会には必要なのかもしれません。

    惜しむらくは「まずい」という他人の評価が心の傷になり、高い評価を受ける他のパティシエへの嫉妬が垣間見られる行動を起こしたクックに、生前ジャン=ピエールの様な師匠がいなかったことです。もし彼の「他人の評価を気にしない」という強さを学ぶことが出来ていれば、と思わずにはいられません。
    死してなお他のパティシエを憎むに至り、プリキュア達に倒される時も思い出された「まずい」という言葉は、どれほど彼女を苦しませたのでしょうか?

    ラストで彼女の生まれ変わりを思わせる少女がジャン=ピエールのもとに現れたところに、僅かな救いは感じることが出来ました。

    そんな心に棘が刺さるような展開もありつつ、全体的にはギャグ要素が非常に強かったのも今作の特徴で、良い意味でメリハリの無いフワッとしたおかしさ・不自然さを見せられ続け、独特の世界観に魅了されました。

    プリキュアであるが故に終盤はバトル展開となり“究極のスイーツ”という実質的なロボと、ミラクルライトでスーパープリキュアになった6人が戦うわけですが、そこにキラプリ特有のお菓子作り要素がぶち込まれることで、超巨大なスイーツを空飛ぶプリキュアが作り、パリの街をデコレーションに使うという流れの奇妙さはとても魅力的だったと思います。あれは子供達にはどのような印象が残ったでしょうか。

    究極のスイーツ対、プリキュア達が作った至高のスイーツ。
    そもそも究極のスイーツは美味しかったのでしょうか?結局最後までジャン=ピエールの作るスイーツが本当に美味しかったのかは良く分からなかったのは、彼が作ることに執着しすぎて、食べて貰うことを考えていなかったからでしょう。
    現にクックのレシピに従ってジャン=ピエールによって作られた究極のスイーツには、ほとんどキラキラルが無かったようですし。

    最後にちょっとだけ、プリキュア5gogoのお菓子の国はクックの怨念が作りだした国で、だからムシバーンはあそこのお菓子が美味しいと思えなかったのでは?などと下らない想像をしてしまいました。

    <出演声優舞台挨拶>

    そんな映画を観賞後、キラパティの6人を演じた声優キャストの方々の舞台挨拶を見せて頂きました。

    私の席は映画館一番端の通路近くだったのですが、舞台挨拶中に関係者かもしれない様な方々が通路に立たれており、少しだけそちらに気を取られたかもしれません。
    以前の舞台挨拶でも、プロデューサーの方などが脇の方にいらっしゃることを目にしていたので気になりがちですが、やはりここは登壇者に集中しようと、ほぼ視線は舞台上だけを見つめるようにしていました。

    声優の方々は全員パティシエをイメージし、それぞれのキャラクターのカラーを差した衣装を着ていらっしゃったのですが、何故か靴は中学生組が白っぽいスニーカーで、高校生組の2人は黒のパンプスでした。そして6人中5人がスカート姿だったのに、森なな子さんだけパンツルック。
    どうでもいいことですが、そんな衣装面が気になってしまうのも舞台挨拶ならではかなと思います。

    舞台挨拶の中身は司会の方から順に話を振られて答えていく形式だったのですが、最初っから村中知さんが泣き出しそうだったのには失礼ながら笑いそうになってしまいました。
    以前参加したプリキュアLIVEでも泣きそうになっていた村中さん、そういう感極まりやすい性格の方なのでしょう。

    思いっきり号泣されたハピネスチャージプリキュア!のキュアハニー役だった北川里奈さんも好感が持てましたが、何とか我慢しようとする村中さんもそれはそれで真面目な方なんだろうなと感じます。

    その他、大人のファンを弄って盛り上げる藤田咲さん(水瀬いのりさんもだったか?)、何度見ても可愛らしい福原遥さんなども印象的でしたが、一方でチームのリーダーにあたる美山加恋さんに、歴代ピンク声優の方と比べるとあまり“ぐいぐい引っ張るリーダー感”みたいなものが感じられませんでした。

    年齢が若いこともあるかもしれませんが、アラモードチーム全体がほんわかしたムードのチームなので、そういう強いリーダーシップが必要ないのでしょうか。それはそれでこの代の魅力ある個性なのかもしれません。


    例年と違い無理せずゆったりとしたスケジュール(の割に木場から豊洲は走りましたが)で、たまにはこういう楽しみ方もいいかなと思える秋映画の公開初日でした。
    ただ作品への満足度が高かった分だけ1度だけの観賞では足りず、もっと何度も観たいと心から感じています。

    幸い手元にはまだ前売り券が残っているので行けば良いのですが、台風を嫌ってこの週末に2度目は行かなかったので、次いつ行くか悩ましい所です。
    学生だったら平日夜にでも観に行きたい、それほどトレビアーンな映画、ぜひ皆さんも何度でも観賞して楽しんでみて下さい。
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    30代のプリキュアファン。
    ミュージカルやライブなど、
    プリキュア関連イベントにも参加。
                        
    アイコンは漫画家の
    「かずといずみ」先生に描いていただいたキュアピーチです。

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