2012.06.10
スマイルプリキュア第19話 「パパ、ありがとう!やよいのたからもの」感想1
スマイルプリキュア第19話感想1
(後述の通り、今回は3回に分けて感想書きます。)
今回はやよいの亡き父との思い出回です。
全体を通じて空気感の表現に力入りすぎ(笑)。
完全な黄色優遇回でした。
◆
梅雨時だからか、暗い雨雲から七色ヶ丘中学校の校舎に冷たそうな雨があたっています。
教室ではれいか司会の学級会が行われており、
自分の名前にどういう思いが込められているか、
各自家族に聞いてくるという宿題が伝えられます。
あかねやなおなどは、改めてそんなことを聞くことに
気恥ずかしさを感じているようですが、
やよいだけは俯いて手を見つめ、一人だけ憂鬱そうにしています。
◆
バッドエンド王国。
何故か姓名判断の本を持ってきて読みだす狼。
早速自分の名前を調べてみます。
(何でウルフルンなんて名前が載ってるんだ、
というツッコミはセルフでやってくれました。)
その本によると、ウルフルンという名は
”短気で凶暴、嘘つき。誰も愛さないから愛されない。”
という特徴を持っているそうです。
散々なことが書いてありますが、
狼はその本を破り捨てた上で、
「俺様は一匹狼。バッドエンドな未来に
愛なんて必要ねぇ。」と強がります。
やはりバッドエンド王国の皆さんは、
絵本においていつも先ほどの姓名判断の様な
役として扱われので、その様な自分に成りきることで
人から嫌われる苦痛を耐えようとしているのでしょうか?
昨年のスイプリにおけるノイズ様の様に、
敵キャラがプリキュアに救われる展開に
繋がりそうな感じがします。
ところでその無茶苦茶な姓名判断の本、
ジョーカーあたりが適当に仕込んだ物じゃないんでしょうか?
◆
夜になっても相変わらず止まない雨。
暗がりの中、踏切の警報機に照らされた所だけ
雨の落ちる様が見えるという細かい演出。
やよいの陰鬱な感情が、暗い空によって良く表現されています。
・・・
余談ですが、空の明るさの変化で
登場人物の感情を描写する手法は、
フレッシュプリキュアの第6話(消えたハンバーグ回)、
第23話(イースの最期。キュアパッション誕生回)などでも
使われたものでした。
フレプリに限らずこういった光(闇)や陰などを用いた
視覚的な心理描写が、プリキュアでは時折見られます。
また、そういった凝った心理描写をする回は、
往々にして力の入った見応えのあるエピソードと
なっている印象があります。
・・・
線路沿いにある、やよいの住むアパートに母が帰宅したのは、
やよいが味噌汁を作り終えたタイミングでした。
どうやら普段からやよいは、母と2人で料理をしている様です。
(あかねのお好み焼き回では戦力になりませんでしたが、
実は料理自体は普通に出来たのですね。)
2人で夕食の準備をしながら、やよいは宿題として出された
自身の名前の由来について母に尋ねます。
(ちなみにこのシーン。エプロンを着たやよいの華奢な後ろ姿が
可愛いです。特に小さなお尻とか…いや、何でも無いです。)
母の話によると、”やよい”という名はやよいの父が、
周囲の意見を無視して1人で決めたものの様です。
名前が決まった時の話は聞けましたが、
肝心の名前に込められた思い、由来は父しかわからないとのこと。
母「でもパパは生前、その話をやよいにしたって言ってたけど。」
やよい「えっ?」
それまで遠い目をしていたやよいが、驚きの表情を浮かべます。
母「やよいが最後にパパと話したのは5歳の時だもんね、
覚えてなくても無理ないわよ。」
既に仄めかされてはいましたが、やよいは5歳の時に父と死別しており、リビングには在りし日の父の写真が飾られていました。
やよいは父と父から聞いた話を思い出そうとしますが、
小さい時のことであり、好きだった父が自分の頭を撫でてくれた
その大きくてゴツゴツとした手の感触しか思い出せません。
落ち込むやよいに母は、
「それで十分よ。 それで十分。」と言います。
さり気なく夕食の白身魚のムニエルも細かく描かれており、
この回が如何に力の入ったエピソードなのかが伝わってきます。
◆
・同じ頃のみゆきの部屋。
ここまで丁寧に作られてきた空気感を完全に無視し、
口紅デコルでドライヤーと櫛が出てきます。
みゆきは風呂上り?のキャンディの耳をとかしながら(耳を!)、
キャンディの名前の由来を尋ねます。
「キャンディはどうしてもキャンディクル。」という
よく分からない答えにズッコケ、帰宅したばかりの父に自分の
名前の由来を聞こうと階下へと降りていきます。
先週に同じくキュアデコルのアピールの為に
みゆきの部屋での様子が無意味に挿入されていますね。
まあ髪を下ろして部屋でくつろぐみゆきが可愛いので構いませんが。
・みゆきの次はあかね家の様子です。
あかねはお好み焼き屋の仕事を手伝いながら
父に名前の由来を尋ねますが、
余程忙しいのか父に怒られて口論になります。
いくら忙しいと言ってもそれくらい答えてくれたって
いいだろうにと思っていると、あかねの母が
「何してんの。豚玉100人前や。」と急かします。
いや、100人前も注文ある程お前らの店でかくないだろ。
(細かい話ですが、あかね母の声は前作スイプリにて、
響の母で有名ヴァイオリニストだった北条まりあさんも
演じてらっしゃった雪野五月さんです。
2作続けてプリキュアの母とは、恐るべし。)
・あかねに続き、庭の鹿威しが鳴る中れいかが祖父の部屋を訪ねます。
書をしたためていた祖父が筆を下ろして部屋に入る様促すと、
れいかは丁寧な作法で障子を開けて入ってきます。
れいかが障子を閉めるまでの間も微かに風鈴の音が聞こえるなど、
青木家の格式の高さと気品が滲み出ているシーンです。
ここまで徹底すれば、この方面としては水無月かれんさんを抑え、
シリーズ最高の上品キャラじゃないでしょうか。
昨年はお姫様なのに気品の感じられない娘とかいましたしね。
それはさて置き、れいかは父から自分の名が祖父によって
つけられたと聞き、その由来を尋ねたのでした。
・小さい子供達が寝静まった緑川家。
なおが廊下でカンナがけをする父を見つめていると、
父はそんななおに声を掛けます。
振り返って汗を拭く父に、
なおも自分の名前の由来を尋ねます。
他の4人が家族に名前の由来を訪ねている頃、
やよいは仕方なく一人辞書で”やよい”という
言葉の意味を調べていました。
”やよい”が旧暦で3月の意味と分かり、
何か関係があるのかと考えていると、
突如逆光の中の教会らしき建物など
断片的な記憶が蘇ります。
しかしそこから先のことがどうしても思い出せず、
父が名前に込めた思いは分からぬままです。
-----
最近プリキュア感想は前後2回に分けて書いていますが、
今回は流石に長くなりすぎたので3回に分けようと思います。
作品の作り手側が力を込めている分、
こちらも無駄に沢山書くことになりそうです。
感想2に続く。
(後述の通り、今回は3回に分けて感想書きます。)
今回はやよいの亡き父との思い出回です。
全体を通じて空気感の表現に力入りすぎ(笑)。
完全な黄色優遇回でした。
◆
梅雨時だからか、暗い雨雲から七色ヶ丘中学校の校舎に冷たそうな雨があたっています。
教室ではれいか司会の学級会が行われており、
自分の名前にどういう思いが込められているか、
各自家族に聞いてくるという宿題が伝えられます。
あかねやなおなどは、改めてそんなことを聞くことに
気恥ずかしさを感じているようですが、
やよいだけは俯いて手を見つめ、一人だけ憂鬱そうにしています。
◆
バッドエンド王国。
何故か姓名判断の本を持ってきて読みだす狼。
早速自分の名前を調べてみます。
(何でウルフルンなんて名前が載ってるんだ、
というツッコミはセルフでやってくれました。)
その本によると、ウルフルンという名は
”短気で凶暴、嘘つき。誰も愛さないから愛されない。”
という特徴を持っているそうです。
散々なことが書いてありますが、
狼はその本を破り捨てた上で、
「俺様は一匹狼。バッドエンドな未来に
愛なんて必要ねぇ。」と強がります。
やはりバッドエンド王国の皆さんは、
絵本においていつも先ほどの姓名判断の様な
役として扱われので、その様な自分に成りきることで
人から嫌われる苦痛を耐えようとしているのでしょうか?
昨年のスイプリにおけるノイズ様の様に、
敵キャラがプリキュアに救われる展開に
繋がりそうな感じがします。
ところでその無茶苦茶な姓名判断の本、
ジョーカーあたりが適当に仕込んだ物じゃないんでしょうか?
◆
夜になっても相変わらず止まない雨。
暗がりの中、踏切の警報機に照らされた所だけ
雨の落ちる様が見えるという細かい演出。
やよいの陰鬱な感情が、暗い空によって良く表現されています。
・・・
余談ですが、空の明るさの変化で
登場人物の感情を描写する手法は、
フレッシュプリキュアの第6話(消えたハンバーグ回)、
第23話(イースの最期。キュアパッション誕生回)などでも
使われたものでした。
フレプリに限らずこういった光(闇)や陰などを用いた
視覚的な心理描写が、プリキュアでは時折見られます。
また、そういった凝った心理描写をする回は、
往々にして力の入った見応えのあるエピソードと
なっている印象があります。
・・・
線路沿いにある、やよいの住むアパートに母が帰宅したのは、
やよいが味噌汁を作り終えたタイミングでした。
どうやら普段からやよいは、母と2人で料理をしている様です。
(あかねのお好み焼き回では戦力になりませんでしたが、
実は料理自体は普通に出来たのですね。)
2人で夕食の準備をしながら、やよいは宿題として出された
自身の名前の由来について母に尋ねます。
(ちなみにこのシーン。エプロンを着たやよいの華奢な後ろ姿が
可愛いです。特に小さなお尻とか…いや、何でも無いです。)
母の話によると、”やよい”という名はやよいの父が、
周囲の意見を無視して1人で決めたものの様です。
名前が決まった時の話は聞けましたが、
肝心の名前に込められた思い、由来は父しかわからないとのこと。
母「でもパパは生前、その話をやよいにしたって言ってたけど。」
やよい「えっ?」
それまで遠い目をしていたやよいが、驚きの表情を浮かべます。
母「やよいが最後にパパと話したのは5歳の時だもんね、
覚えてなくても無理ないわよ。」
既に仄めかされてはいましたが、やよいは5歳の時に父と死別しており、リビングには在りし日の父の写真が飾られていました。
やよいは父と父から聞いた話を思い出そうとしますが、
小さい時のことであり、好きだった父が自分の頭を撫でてくれた
その大きくてゴツゴツとした手の感触しか思い出せません。
落ち込むやよいに母は、
「それで十分よ。 それで十分。」と言います。
さり気なく夕食の白身魚のムニエルも細かく描かれており、
この回が如何に力の入ったエピソードなのかが伝わってきます。
◆
・同じ頃のみゆきの部屋。
ここまで丁寧に作られてきた空気感を完全に無視し、
口紅デコルでドライヤーと櫛が出てきます。
みゆきは風呂上り?のキャンディの耳をとかしながら(耳を!)、
キャンディの名前の由来を尋ねます。
「キャンディはどうしてもキャンディクル。」という
よく分からない答えにズッコケ、帰宅したばかりの父に自分の
名前の由来を聞こうと階下へと降りていきます。
先週に同じくキュアデコルのアピールの為に
みゆきの部屋での様子が無意味に挿入されていますね。
まあ髪を下ろして部屋でくつろぐみゆきが可愛いので構いませんが。
・みゆきの次はあかね家の様子です。
あかねはお好み焼き屋の仕事を手伝いながら
父に名前の由来を尋ねますが、
余程忙しいのか父に怒られて口論になります。
いくら忙しいと言ってもそれくらい答えてくれたって
いいだろうにと思っていると、あかねの母が
「何してんの。豚玉100人前や。」と急かします。
いや、100人前も注文ある程お前らの店でかくないだろ。
(細かい話ですが、あかね母の声は前作スイプリにて、
響の母で有名ヴァイオリニストだった北条まりあさんも
演じてらっしゃった雪野五月さんです。
2作続けてプリキュアの母とは、恐るべし。)
・あかねに続き、庭の鹿威しが鳴る中れいかが祖父の部屋を訪ねます。
書をしたためていた祖父が筆を下ろして部屋に入る様促すと、
れいかは丁寧な作法で障子を開けて入ってきます。
れいかが障子を閉めるまでの間も微かに風鈴の音が聞こえるなど、
青木家の格式の高さと気品が滲み出ているシーンです。
ここまで徹底すれば、この方面としては水無月かれんさんを抑え、
シリーズ最高の上品キャラじゃないでしょうか。
昨年はお姫様なのに気品の感じられない娘とかいましたしね。
それはさて置き、れいかは父から自分の名が祖父によって
つけられたと聞き、その由来を尋ねたのでした。
・小さい子供達が寝静まった緑川家。
なおが廊下でカンナがけをする父を見つめていると、
父はそんななおに声を掛けます。
振り返って汗を拭く父に、
なおも自分の名前の由来を尋ねます。
他の4人が家族に名前の由来を訪ねている頃、
やよいは仕方なく一人辞書で”やよい”という
言葉の意味を調べていました。
”やよい”が旧暦で3月の意味と分かり、
何か関係があるのかと考えていると、
突如逆光の中の教会らしき建物など
断片的な記憶が蘇ります。
しかしそこから先のことがどうしても思い出せず、
父が名前に込めた思いは分からぬままです。
-----
最近プリキュア感想は前後2回に分けて書いていますが、
今回は流石に長くなりすぎたので3回に分けようと思います。
作品の作り手側が力を込めている分、
こちらも無駄に沢山書くことになりそうです。
感想2に続く。
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